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Caerula

徒然に、気の向くまま

神保町で「うどん」と特別な時間を

食べ歩き サラメシ(ランチ)

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私の会社にはお昼休憩の明確な基準がない。正確には何時頃に休憩を取りましょうという漠としたルールがあるけれど、形骸化していて意味が無くなっている。この業界、独特なものかもしれない。

集中し過ぎて気がついたら定時まで1時間なんてこともあり。仕事さえなければ上司に断って帰ってしまうことも実はできたり。(大きな声では言えないけれど…)

 

だから、毎日キリのいいところまで仕事をして席を立つ。お腹が空くまでは席にいる。お店が空いてる時間を狙って席を立つ。

些細なことかもしれないけれど、とっても気が楽だ。時間に裁量を与えられてるのは幸せだなと。ランチタイムを定刻に取るという「大して意味のない制約」から解放されて数年、きっと元には戻れない。

 

昨日は14時からランチタイム。11時過ぎに久々にミルク入りのコーヒーを飲んでチョコレートをひとかけ食べたら、なんだかひどく満足した気分になり…さしたる理由もなく、お昼に行く時間を逃したのだ。

ビルの外に出たら天気はいいし、気温もちょうど。おまけに、足元はスニーカーを履いている。唐突に馬鹿なことをしたくなった。

頭の中は某JRの京都の広告状態...

 

そうだ、神保町行こう

 

神保町や湯島、淡路町神田錦町といったエリアには好きなお店が沢山ある。前の会社にいた時、気になるお店はどこでも入った。こんなにも開拓したエリアはないかもしれない。「カレー食べない会?」は毎週水曜開催で任意参加、「怪しげ中華開拓会」は食べたいものが分からない、でもお腹すいた!という時に突如催行される会だった。

そんななか、絶対的支持を集めていたお店がいくつかある。そのうちのひとつが神保町と駿河台の間、明治大学裏手にある「丸香」だ。

 

神保町行くなら讃岐うどんがあるじゃないか

香川出身の友人が東京でうどんを食べたくなったら「丸香」か「●●(確か国立にあると聞いた気がする)」と教えてくれた讃岐うどんの名店のひとつ。

美味しい上に安い。大学ひしめくこのエリア、安くて美味しいからもちろん大学生も多く、大学の授業終わりの時間は絶対に外して行かないとそこそこの時間並ぶことになる。先日、明治卒の従弟と久方ぶりに会って一番盛り上がったのがこの「丸香のうどん」の話題。学生時代の味はやっぱり特別だ。

並んでいるとはいえ、うどんはファストフード。だから10分も待たずに私の順番が来た。あまりに久々で何を選ぶか悩んだのは一瞬、一番好きなものー出汁もうどんも冷たい「ひやひやかけうどん」に「香川の天ぷら」ーを頼むことにした。

が、

 

そう、「香川のてんぷら」がメニューから消えていたのだ。 

「天ぷら」と聞くと県外の方は、天丼にのっているような、衣をつけてカラッと揚げたサクサクの天ぷらを想像する方が多いと思います。しかし、香川県讃岐名物の「天ぷら」は、魚のすり身を油で揚げたものを指しています。

讃岐名物の天ぷらをお求めなら|植田蒲鉾店

 

私のオススメはなんといってもじゃこ天と丸天。じゃこ天はその名の通りじゃこのすり身だけ。青魚のうまみがぎゅっと詰まっている。丸天は季節のものが色々と練り込まれた基本的に白くて丸いもの。

こちらのお店で頂いてファンになり、他のお店でも食すものの、美味しいと思ったことがない。なぜか分からないけれど、すり身に味がないような気がする。でも丸香のこれはとにかく美味しい。魚の旨味がしっかりしていて、丸天については具との相性も間違いがない。

何を頼んでいいのわからなくなった私の前に注文を取りに来たお姉さん。我慢できず「丸天なくなっちゃったんですね」と言ったら...そう、言ってみるものです。

 

丸天うどんならあります」

人間あきらめが肝心なんて誰が言ったのだろう。あきらめたらおしまいだ。まして、ここのうどんが食べたくてオフィスから速足で歩いてきたというのに!

今回の丸天は「地だこ」今まで、こちらでたこの丸天と言えば紅ショウガとコンビになったちょっとジャンキーな、でも、ショウガのピリリとした味わいがおいしいものだった。見た目にも少し上品になった丸天はたこの塩気と弾力、そしていままでより厚みがあって食べごたえもある美味しいものだった。

 

ちなみに、4月になるとタケノコとわかめの丸天が出てくるのがひそかな楽しみ。季節感もある。それから、細かく刻んだニンジンやインゲンなどが入った野菜のもの、忘れてはいけない大好きなきくらげたっぷりのに当たると思わず笑顔になってしまう。

 

...肝心のうどんの前に語り倒してしまったが、とにかく丸天、おすすめ。

(本編の前にサブメニューを語りつくして、どっちが本編だかわからなく悪い癖、やめないといけないな...)

 

で、なぜ丸天がお薦めかというと、冷たくて透き通った「ひやひや」のかけうどんの上品ないりこ出汁との相性が抜群だからなのだ。

うどんのコシとスープ単体でも美味しいいりこ出汁、これを引き立てるのはシンプルな丸天やじゃこ天なのだ。

今回は頼んでないが、いわゆる普通の天ぷらも美味しい。野菜天は季節の野菜が3~4種類、ゲソ天は1ハイ贅沢に使われている。かしわ天(鶏天)もこぶし大の肉が2つとどれも量はあるし、そのどれもがカラッと揚がっているのが嬉しい。

ちくわ天は丸天同様、日替わりで種類が違うので(多くの日がプレーンだが、そうでないときはちくわ天にすると決めている)店員さんに尋ねるのもおすすめだ。

あれもこれもと頼みたくなるので2人で行って野菜天、ゲソ天、かしわ天をシェアするのがお薦めだ。女性だと量が多いと思うので、その時は野菜天とゲソ天で。しばらくゲソ天はお休みとのことだが、たまらない一品なので是非に。

 

ちなみに、こちらのうどんの太さは普通のうどんからちょっと細いくらい。暖かい麺にすると少し柔らかく感じるので、私のようにコシもあって少し硬いうどんが好きな方にはひやひやをお勧め。どのメニューにトライしても美味しいが、最初は「かけうどん」に天ぷらをどうぞ。

カレーや山かけもいいが、たっぷり胡椒をかけて食べる肉うどんは寒くなり始めた今の時期には美味しい。これが一段と寒さが厳しくなるとイノシシのうどんが出てくる。寒い季節、万々歳だ。ただ、イノシシうどんの問題はランチタイムにはないこと、そして2人前のサイズが来るという点...でも、今年こそは食べきれなくても絶対に行く。

 

そうそう、注文するとき、私はネギと出汁を多めで頼む。だって、出汁も美味しい、ネギももちろん。それから、ひやひやを頼んだ時にでてくるたっぷりのすりおろしショウガは最初から入れないほうが楽しめると思う。

 

もうちょっとだけ神保町

そうしてお店に座っていたのは10分ちょっと。休憩時間はまだ30分ほど残っている。ならばと向かったのは喫茶店。丸香のあと、よく行っていたのは駿河台下にある古瀬戸珈琲だ。

コーヒーも美味しいし、ケーキもいい。これは今度、ゆっくり書く。

この日はマンデリンをチョイス。

 

 

何が嬉しかったって、もう2年近く行けずにいたのに、オーナー夫妻が私のことや前述の先輩のことを覚えていてくださったということ。ゆっくりとお話したことがなかったのだけれども、こんなに楽しい方だったんだなという発見もあり。

平日ならば10時まで開いているそうなので、今度ゆっくりうかがう予定。

こうして、ちょっとずつ、自分が帰れる場所ができているというのが嬉しいし、なんてありがたいのだろうと思ったランチタイム。

 

 

オフィスに戻ったのは休憩時間を5分オーバーしたころ。速足で歩いたけれども、楽しい時間を過ごせて満足。さぁ、来週はどこへ行こうかな。