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Caerula

徒然に、気の向くまま

手帳選びの楽しみを (1) Quo Vadis

2003年、自分でお金を出して初めて手帳を買った。

特に買うつもりがあったわけではなかったのだけれども、ふらっと入った今はなき横浜の東急ハンズでピンときて買ったことをおぼえている。

 

私は子供のころから青が好き。
赤、黄色、青と3色あった幼稚園のカバンも、3歳にして迷わず青を選んだ。導入されてから10年ほどたっていたカバンらしいのだけれども、先生からは女の子で青を選んだのはあなたが初めてなのよと言われた。
だから、最初の手帳ももちろん、青かった。

 

手帳メーカーの名前はQuo Vadis
フランスのメーカーのもので見開きで1週間が記入できるBusiness Prestigeと呼ばれるタイプだ。 

生成りの紙の適度な厚みと色、シンプルさにひとめ惚れして、何かと比較することもなく、出会ったその場で衝動買い。
大学時代から社会人にかけてお世話になったこの手帳。紙質がとにかく気に入り...これがなければ、多分買わなかったのではないかな。実際、漂白された真っ白な紙もあるのだけれども、なんというか味がないように思えてしまって。
万年筆のような色のペンが欲しいと思い、藍色のボールペンを手帳用に買ったことも。もう、お分かりかと思いますが...形から入る派。

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写真は我が心の師、スティグリッツの来日講義があった日。彼がいなければ、経済を学ぶことも、今のキャリアを選ぶこともなかったと思う。

 

就職活動を考えた時に、やはり形から入った私は手帳が青いのはよくないとでも思ったのだろう。2006、2007年は立て続けに黒の手帳を選んでいた。
企業の名前と授業の予定でいっぱいの手帳。それから当時はゼミや国家資格の勉強、アルバイトーとにかく時間が足りなくて、予定は書いては消しを繰り返した結果、今となっては何を書いてあるのかわからないページも多数。

我ながらむちゃくちゃな時間を過ごしていたと思う。

そうして、社会に出た2008年ー
私が初めて「差し色」という言葉を自分のファッションに取り入れたのが手帳、そして赤いカバーだった。男性が圧倒的に多い社会に出ていく中で、ひとつだけでいいから柔らかさを出そうと思った結果がこの赤だった。
手帳を見直すと、世界がリーマンショックに向けて走り出していたことがよくわかる。真っ白なのだ。研修を終えて配属以降の予定がほとんど書かれてない。退社時間を管理しようと思ったらしく、途中から毎日時間が書いてあるけれど、大半が定時帰りだ。

 

翌年、リーマンショックからの回復に乗り遅れまいと企業活動が活発になるのに合わせて私の手帳も文字が増えていった。仕事もたくさんアサインされるようになったこの年、1週間で見開き1ページのお気に入りの手帳は私のライフスタイルに合わなくなってきていた。

(つづく)  

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2003年から2009年までお世話になったQuo Vadisの手帳たち